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B 「てんちょ!てんちょ!ホラ、見て見て!今度の雑誌の表紙、このカットにした!」
T 「おぉぉ……いいじゃないですか!さすがブノワ。さん!」
  
 と、言ったものの、てんちょは差し出された写真を見て何か釈然としなかった。

B 「ね?ね?そうでしょう?また自画自賛って言われそうだけど、なかなかだよねぇ。」
T 「ええ、僕の薔薇もブノワ。さんの薔薇も、両方とも凄く綺麗に撮れていますよね。」

 その時、てんちょはハタと思い当たったのだ。
 自分の薔薇「Cecil de Volanges」の方が、
 ブノワ。さんの「Marquise de Merteuil」よりも下に写っているのだ。
 やっぱりブノワ。さん、自分の薔薇の方が可愛いのかな?
 まぁ、写真を撮る人の色々なこだわりや思い入れもあるんだろう……。
 構図、全体のバランス……良く分からないけど。

B 「あれぇ、てんちょ、あまり嬉しそうじゃない?」
T 「いえいえ、そんなことはありませんって!」

 やっぱり、てんちょの薔薇が上の方が良かったかなぁ……。
 と、ブノワ。はここでチョッと一人ごちてみる。

B 「うぅ〜ん、そうかなぁ……もしかして花の写りが気に入らない?
   あっ!それとも、もしかして……。」
T 「そんな事ありませんって!いやだなぁ、勘ぐって(笑)」



ブログ「Under the Rose。」夏休み明けの第一弾の記事は、
「雑誌の表紙」と言う架空の状況で架空の会話を書いてみました(笑)
実際には奥床しい木村さん(てんちょ)と僕の間ではこんな会話は成り立ちません。
譲って、譲って、それぞれを立て、尊重し合い……美しい間柄なのです(爆)
お互いの薔薇がそれぞれに美しく写っていればそれでいいのです。
薔薇の花にはそれぞれに美しく見える角度があります。
スクッと背を伸ばし、上を向いて絢爛に咲き誇る薔薇。
少し項垂れて楚々とした美しさを見せる薔薇……。
数本の薔薇をそれぞれの魅力を見せながら一つの画面にまとめるのは難しいです。
それぞれの名前を「危険な関係」から取ったこの2つの薔薇、
絵写りの相性も非常にいいと思います。

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1974年制作のアメリカ映画「タワーリング・インフェルノ」。
「グラス・インフェルノ」と「ザ・タワー」……2つの似通った原作を、
20世紀フォックスとワーナー・ブラザースがそれぞれに映画化しようとしていました。
「それだったら!」と、2社が共同制作したのが「タワーリング・インフェルノ」です。
ビッグな2社。なかなか豪儀で懐の深いエピソードですよね。
そうなると資金は潤沢、当時のそうそうたる大スターが集められました。
スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、
華を添えるフェイ・ダナウェイ、往年のフレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズ……。
オープニングのメインタイトルを見ていると面白い事に気付きます。

先ず、ジョン・ウィリアムズによる壮大なテーマ曲が始まると、
「TWENTY CENTURY-FOX and WARNER BROS presents」と制作会社のクレジット。
そして「STEVE McQUEEN」「PAUL NEWMAN」と主役2人の名前がクレジットされます。
「WILLIAM HOLDEN」「FAYE DUNAWAY」と続き、「IRWIN ALLEN'S production of」……。
ここで映画のメインタイトル「THE TOWERING INFERNO」のロゴがドォ〜ンと出る訳です。

英語に「Billing」と言う単語があります。
映画の世界になると俳優の序列、格を表す単語になります。
映画のタイトルって眺めているとなかなか興味深いものがあって、
その時々の役者の序列、格がクッキリと出るんです。
日本では大スターなのに、実は本国ではそれ程でもないとか、
反対に、日本では全く認められていないのに、実は本国ではトップだったとか……。

この「タワーリング・インフェルノ」の場合、
スティーブ・マックィーンとポール・ニューマンの名前が同時に出ます。
スティーブ・マックィーンが左に、ポール・ニューマンが右に……。
この場合、左のスティーブ・マックィーンの方が格が上になるのですが、
実際は、ポール・ニューマンの名前の方が一段上に配置されています。
すなわち、スティーブ・マックィーンが左に、
ポール・ニューマンの名前が右少し上に配置されているんです。
これで2人の大スターの格が同列と言う事が分かります。
それって物凄く大事なのね。俳優の命って格付けと序列と見栄ですから(笑)
2人の名前が揃って同じラインだった場合はマックィーンの方が格が上になります。
あとは、名前の文字の天地の大きさが、メイン・タイトルと較べてどれくらいの大きさか。
メイン・タイトルの天地の何%になっているかも重要です。
「TOWERING」の「T」が他よりも少し大きくあしらわれ、
「INFERNO」が赤く歪んでデザインされていますけど、
マックィーン、ニューマン、ホールデン、ダナウェイがタイトルと同列の100%、
制作会社2社が約半分の50%。プロデューサーのアーウィン・アレンがおよそ70%……。
当時の大スターのスケール、制作者としてのアレンの実力が窺い知れますね。
それからメイン・タイトルの前に名前が出るって言うのもステータスの一つでしたっけ。
すなわち、前記の4名がこの作品にとって最も大事な役者って言うことになります。
もっとも、最近では面倒を避けるために、出演順とかアルファベット順が多くなりましたし、
メイン・タイトルを含め、全てのクレジットがエンド・タイトルに出るなど、
映画全体のデザインのために可成り決まり事があやふやになりましたけど……。

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さてさて、この写真の薔薇、「Cecil de Volanges」と「Marquise de Merteuil」。
これらは「第13回 国際バラとガーデニングショウ」の2日目の早朝、
これを逃したら2度とチャンスはないとばかりに早起きして撮った1枚です。
面白かったですよ、てんちょと2人で「雑誌の表紙だったらこう」とか、
「ポスターだったらここにタイトルが入って……。」とか想像しながらね(笑)

撮影時には色々と考えたんですよ。
勿論、「タワーリング・インフェルノ」のタイトルの事も思い浮かべました(笑)
さてさて、どちらの薔薇をどっちに持って来るか……構図は如何に?
折角、2種類の薔薇が綺麗に咲いているのです。
勿論、ピントは両方に合っていないといけないとは思いましたが、
さぁさぁ、どうする?てんちょの薔薇を上にする?それとも僕の薔薇?
てんちょも僕も奥床しく引っ込み思案ですから(笑)
それから、なぜ、いつも僕が「Cecil de Volanges」と「Marquise de Merteuil」と、
てんちょの薔薇の名前を先に書くかと言うと、
子供の頃にイギリスのエリザベス女王が「My husband and I……。」と、
必ず夫の名前を先にスピーチするのを聞いて美しいと思ったから(笑)

 「僕の薔薇が上に決まってんじゃん!」

お互いに心の中で思っていてもそんな事は絶対に口にしません(爆)
僕の場合、横位置の写真は考えられませんので縦位置になります。
あれこれ撮ってみて一番いいなぁと思ったのが今日の1枚目の大きな写真です。
僕の「Marquise de Merteuil」は花首が短いので項垂れません。
てんちょの「Cecil de Volanges」は少し俯き加減の方が、
その柑橘系の果物を割った時のような面白いフォルムが際立つと思ったんです。
皆さんはどう思いますか?縦横、少し小さなサイズで数枚載せておきました。
ご覧になってみて感想をお知らせ下さいね。
しかし球場のカクテル光線って上手く写真が撮れませんねぇ……。

最後の横位置の1枚なんて薔薇じゃないみたいですね。牡丹か芍薬?
「Cecil de Volanges」と「Marquise de Merteuil」……。
どちらも花付き抜群で相応しい匂いを持った素晴らしい薔薇だと思います。
春先に新苗で揃える事は出来ませんでしたが、
この秋〜冬から大苗が一斉に発売予定です。
是非、皆さんの手元に置いて可愛がってやって下さいね。
そして、2人並べて華麗な美しきフランス社交界ツーショットを撮ってあげて下さい。


追伸…………。
   「匂いのいい花束。」にも書きましたが、まことに申し訳ありませんが、
   所謂「鍵コメ」は承認しないことにいたしました。
   正当な理由がある方が鍵をかけてメッセージを下さる意外、
   例えば、普通の内容のメッセージに鍵がかかっていた場合は、
   大変に申し訳ありませんが承認いたしません。
   戴いたメッセージは管理の都合上、キチンと他のフォルダに移し保存。
   僕が管理する時に混乱しますからブログ上は削除させて戴きます。
   私信はメールに……「鍵コメ」は返事もしにくいのですが、
   鍵がかかったやり取りは「何だか秘密めいていて感じ悪い」と悪評です。
   皆が楽しいブログを目指したいので理解のほどを!



22. 08. 2011

Benoit。


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by souslarose | 2011-08-22 00:00 | Under the Rose | Comments(20)

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