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梅雨が明けました。あっけないくらいに早く……。
これから毎日、暑い日が続きますが、皆さん、元気にお過ごしですか。
今年は春が遅かったせいか薔薇の2番花も例年より遅く咲いているような気がします。
今、咲いている花々を咲かせたらスグに秋の花のために樹を養生させなければ……。

さて、幸運にも素人交配の僕の薔薇がデビューして2ヵ月チョッとが過ぎました。
「Benoit Magimel」「Remi Chang」「Bella Donna」に続き、
締め括りに「Under the Rose Seriese」の最後になる、
「Under the Rose」に付いて書いてみようと思います。
実は5月の「国際バラとガーデニングショウ」前に4品種全てを書く積もりだったんですが、
やっぱりね、計画は計画、ダメですね、何一つ思うようには行きません……。



自分で交配して作った薔薇を前に変な話ですが、凄く不思議な気分に陥るのは、
たった1本しかなかった薔薇が何百本にも増やされて、
皆さんの庭でスクスクと育っていること。
可愛がられてそれぞれの物語を紡ぎだしていること……。
ご存じのように薔薇を増やすには、芽接ぎ、切り接ぎ、挿し木の
たった3つの方法しかありません。
自然に実を結び、採れた種からは決して親と同じ薔薇は咲かないのです。
目を閉じると、数年前の年明けにお気に入りの薔薇の穂木を
コマツガーデンに持って行った日のことが鮮明に思い出されます。


年間に何万粒も種を播く巨大ナーサリー対、
高々、年間に1000粒が精々の素人育主家……。
結果は火を見るより明らかですが、たった一粒の種から花開いた薔薇が、
薔薇の歴史を変えるかもしれない……薔薇の花に勝負も何もありませんが、
僕のような素人でも素晴らしい薔薇が作れる可能性がある……。
そこが交配の面白い所だと思うのです。

「Under the Rose」…………薔薇の下で……。
今ではこの名前しか考えられないほどピッタリの名前を持つ薔薇。
実は、初めは他の名前を考えていました。
ある映画の主人公の名前です……しかも稀代の悪女(笑)
皆さん誰だと思いますか?勿論、アメリカの映画会社や、
出版会社との版権の兼ね合いもあります。それが可能かどうかは別にして、
その思い付きはこれからのネーミングのヒントにもなりました。

現在、コマツガーデンには20種類以上のお気に入りの薔薇を預けて育てて貰っています。
2002年に本格的に薔薇の育種をスタートした訳ですが、
お気に入りの薔薇の中でも通し番号「No.1」の自信作が「Under the Rose」なのです。
刈り込めばブッシュとしても使え、上手く伸ばせばショートクライマーとしても使えます。
細い枝にも花が付き、濃い赤黒の花色、黄金の蘂、美しい刺……。
そう、刺の美しさはこの薔薇の特徴でもあります。
何人から刺を誉められたことか!しかも、皆さん、嬉々として!(笑)
芍薬か牡丹を思わせる花形は和の庭にも向くでしょう……。

薔薇の名前としては一風変わった名前を持つ「Under the Rose」。
僕の薔薇のシリーズの名前を持つ素晴らしい薔薇。
育てれば育てるほど、付き合えば付き合うほどその良さが分かるハズです。
皆さんのお手元で豪華な花を沢山咲かせ、可愛がられますように……。


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この春4月、薔薇ファン待望の「New Roses 2010」で、
僕の薔薇のことを取り上げて戴きました。
巻頭で素敵な特集を組んで貰い、コマツガーデンの所でも1ページ割いて貰い……。
その巻頭の「バラ ’アンダー ザ ローズ’ をスパークリングワインで ”洗礼”」
そこで掲載した手書きの「詩もどき」をここに再収録しておきます。
友人からは、「何つったって読めない!」「悪筆!」轟々たる不評でしたから(笑)
いいのっ!愛用のモンブランで一気に書き上げたんだから!

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今日の写真は「国際バラとガーデニングショウ」の2日目の早朝に、
入荷した「Under the Rose」の大苗です。
あの朝のことは一生忘れないと思います。開場の2時間前から準備をするのですが、
台車に乗せられた「Under the Rose」の大苗が続々と会場へ……。
トレーに20本ずつ入った新苗を見た時も胸が踊ったものですが、
開場前の慌ただしい時間に搬入された「Under the Rose」。
何故か自分の愛娘が婚礼の支度をして挨拶に来たような……そんな錯覚に陥りました。

皆さんは僕のデビューを祝ってくれましたが、僕なんぞほんの脇役、
主役は「Under the Rose」「Bella Donna」「Benoit Magimel」「Remi Chang」の4本です。
あれほど誇らしい気持ちになったのは初めてです。


20. 07. 2010


Benoit。


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by souslarose | 2010-07-20 00:00 | Under the Rose | Comments(34)
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日本は小さいようで大きい……。
関東地方の薔薇のシーズンが終わっても
まだまだ薔薇が見頃を迎えている地方があります。
7月の初旬、去年に続いて念願の軽井沢のレイクガーデンに行って来ました。
行きたい行きたい……近いからいつでも行けるし……。
まるで京都と一緒の感覚(笑)そんな思いがあるのも事実です。
だからこそ、行く時はサッと決心しないとね(笑)

今回は親友のパオロの好意で車を出して貰いました(笑)
朝6時に家の近くまで迎えに来て貰って、途中、麗しのカテリーナを拾い、
サービスエリアでパオロお手製の極上のサンドイッチを3つも頬張り、
カテリーナが淹れた美味しい珈琲で一息。
いよいよ一路、軽井沢入りです。僕、ブノワ。とパオロ、カテリーナ……。
一部ではルパンと次元大介&峰不二子……そんな噂もありますが、
何れにせよ国籍不明、謎の一行ですね(笑)

いやぁ……植物って育ちますねぇ……。
一年前と比べて随分と大きく育った薔薇たち。
丁度、満開を過ぎた見頃の素晴らしい景観でした。
麗しのカテリーナはその晩、「ホテル・ルゼ」に一泊、
僕とパオロは夕方に軽井沢を後にしなければなりません。
時間は有効に使わなくては……。
先ずはカテリーナの荷物をフロントに預けてカメラを持って庭に出ます。

去年は深夜の豪雨の後の霧にむせぶレイクガーデンでしたが、
今年は雨上がりの曇天。時折、晴れ間が覗きます。
ランチまでの約3時間、あっちウロウロこっちウロウロ(笑)
薔薇の花そっちのけで刺をしげしげ眺めて
何十枚もシャッターを切る怪しいカテリーナ(笑)
小輪の薔薇の前で電気に打たれたように身動き出来なくなる可憐なパオロ(笑)
僕はと言えば、最もお気に入りの場所、
メインの薔薇の小島から橋を渡った湖を
グルリと廻るイングリッシュローズの一番奥の奥へ……。
思わず歩く速度が速くなります。
取り敢えず、撮影した写真を見てくださいね。
僕がオネエさまと慕う HISAKOさまの写真を意識したものが何枚か……(笑)
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品種は言わないけれど(笑)今までは「何でこんな薔薇が?」
と、チョッとバカにしていた品種が、
こうして自然に植栽されていると物凄く素敵に見えたりします。
薔薇の本当の価値とは?そんな事も考えてしまいました。

ランチをしてまたまたウロウロしていると、
管理事務所から、あら懐かしや!いつぞや「My GARDEN」の巻頭を、
素敵に飾ったUさんが出ていらっしゃいました。

 「姿をお見掛けしてもしかしたらっ……。」って……。

嬉しいですよね。一年前にたった一泊しただけなのに、
覚えてくださっていて、お忙しいのに仕事の手を休めて、
わざわざ外に出て来て声を掛けてくださる……。
今回の軽井沢で一番嬉しかったエピソードです。
ホテルの実務からは手が離れたらしい印象でしたが、
Uさんのこう言う優しい気遣いが人を呼び、
リピート客を集め、美しい薔薇がファンを呼び……。
「ホテル・ルゼ」の人気の原因をチラリと垣間見たような気がしました。

レイクガーデンは遅い春の一番花から間断なく美しい薔薇が咲き、
季節の宿根草との競演が見られるそうです。
Uさんのお話によると、次の薔薇の見頃は、丁度、お盆の8月中旬と、
樹々の紅葉との相乗効果が美しい9月下旬から10月にかけてだそうです。
さぁて、次は何時にしよう……。
9月の終わりかな?また一つ楽しみが増えました。


※皆さん、心優しいパオロ麗しのカテリーナのブログも見てくださいね。
 今回は、示し合わせて……じゃなくって、
 立体企画として(笑)3人が同じ日にアップしました。
 感じ方はそれぞれ、表現方法はバンラバラ(笑)
 でも、違った角度から軽井沢レイクガーデンの素晴らしさを見られるハズですから……。


11. 07. 2010


Benoit。


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by souslarose | 2010-07-11 00:00 | Under the Rose | Comments(45)
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今年も早いものでもう7月……。
「第12回 国際バラとガーデニングショウ」が終わって一月以上経ちます。
好評の内に皆さんの元へ嫁いで行った僕の薔薇たち……。
色々な所で、ブログなどで記事になったりお写真を拝見したり、
その元気な姿に喜びもひとしおです。

今日はスッカリ遅くなってしまいましたけど、
(実はガーデニングショウの初日前に4品種全部の物語を書く予定でした……。)
「Benoit Magimel」「Remi Chang」に続いて、
「Bella Donna」のことについて書いてみたいと思います。



僕は常々、薔薇には育てる人それぞれの物語がある……そう言っています。
作出した僕には僕の、育てて下さる方にはそれぞれの物語が……。
現に、亡くなったお父さまの想い出として買って下さった方、
お母さまの誕生日のお祝いにと求めて下さった方、
結婚記念日に庭に植樹するためにわざわざ初日に買いに来て下さった方……。
きっとそれぞれにいい想い出となってスクスクと大きくなっていることと思います。
ブログでも素晴らしいお写真を沢山見る事が出来ました。
オールドローズをこよなく愛する歩夢ちゃんは「Bella Donna」の新しい一面を見せてくれました。
ガーデニングショウで優しく声を掛けて下さったつぐみさんは、
何と、僕もまだ撮っていない「Benoit Magimel」と「Bella Donna」のツーショットを見せて下さいました。
それから友人の aoi さんのブログでは「Balla Donna」を題材に素晴らしい詩を2編、
「ないしょの庭」「秘密の館」……素晴らしい文才を披露してくれています。
既に皆さんの所で新しい物語を紡いでいる僕の薔薇……凄く嬉しいです。
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 「お前、しっかりしなさいよ……。」

これは5年前の今日、7月5日に亡くなった僕の母の最期の言葉です。
肝機能が落ち、黄疸と浮腫みで意識が朦朧としている中、
看護婦さんに助けられながらベッドに横たわる時に言った言葉です。
病院勤務だった母は、心のどこかに入院したら最後と言う思いがあったようです。
頑なに入院を拒み、自宅で療養していましたが、
最後の最後にどうにも辛くなって自ら病院に電話し、
入院したその翌日にアッと言う間に亡くなってしまいました。
僕が最後に見た生きた母の姿。聞いた最後の声です……。

生死の境を彷徨いながらも不甲斐ない一人息子を心配する親心。
確かに僕はこの年になっても頼りないことこの上ありませんでしたからね。
まさか僕が病院を出たそのスグ後に息を引き取るとはつゆ知らず、
また明日にでもお見舞いにこようと思っていた矢先でした。
とんぼ返りで取って返した病室には誰にも看取られず冷たくなった母が一人……。
僕が自ら母の薬指から外した指輪は今、僕の小指に填められています。



薔薇に名前を付ける……僕にとっては非常に大事な儀式です。
そして、とても私的なことなんです。
これは僕に限らず、薔薇の名前を付けることはとても私的なことだと……そう思うのです。
今回のオリジナルの薔薇の発売が実現する前から、
未だ、何も形をなしていない大昔から薔薇の名前を考えて遊んでいました。
その殆どが小さい頃から好きだった俳優や小説の主人公だったりします。
憧れた女優や俳優に名前を僕の薔薇に貰えたらどんなに素敵だろうか……。

僕は物心ついた頃から映画が大好きでした。
小さな頃から映画館の暗闇に一人座り、
決して経験することのない世界を彷徨っていました。
銀幕のスターに恋をし、流麗な映画音楽のメロディーに身を委ねる……。
子供心にも驚いた破格なスケールを持ったイタリアの女優に恋をし、
北欧からやって来た偉大な女優に心ときめかせ、
今世紀最大の大女優と同じ今を生きる幸せを噛みしめ、
舞台と映画の両方で活躍した日本が世界の誇る偉大な女優の「芸」に心酔する……。
勉強が嫌いだった僕に学校では決して教えてくれない世界を教えてくれた映画。
そんな映画館のスクリーンを飾った全ての美しい人、
現実の世界で影響を受け憧れた美しい人、人、人……。
それら全ての美しい人々に捧げられた「Bella Donna」です。

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母は人込みが大嫌いでした。絶対に首を縦に振らなかっただろうけど、
もし元気だったら、是非、「国際バラとガーデニングショウ」の、
コマツさんのブースに並ぶ僕の薔薇を見て貰いたかったです。

「Bella Donna」……特に母に捧げた薔薇と言う訳ではありません。

この薔薇には何かこう、誰かを特定する名前は付けたくなかった……。
特に、何語であれ「母」と言う単語は入れたくなかったのです。
育てる人それぞれの物語……僕の薔薇で美しい物語を作って欲しいのです。
1枚目の写真を見た親友が言いました。

 「大女優みたい!」

それでいい、まさに僕が思い描く「Bella Donna」の姿なのです。


05. 07. 2010


Benoit。


※このスキン、アンダーバーもないし強調色にもなっていません。
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by souslarose | 2010-07-05 00:00 | Under the Rose | Comments(25)

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