2016年 08月 15日
美しきイングリッシュローズ。
久しぶりに丘陵公園を訪ねました……。
朝一番で「Bella Donna」を見に行ったあと、ピーカンの園内を廻ります……。
何だか今日も人形焼きになりそうな予感……色白で売っているのに!(笑)
相変わらず細部まで丁寧に手入れされた園内は気持ちがいいです。
朝早いと言うことを抜きにしても、こちらの薔薇園は本当にいい匂いがします。
こちらには可成ら珍しいし品種も植えられていて、
例えばチョッと前に記事にした「バベットの晩餐会」に出てくる、
「Chateau de Clos Vougeot」などという珍しい薔薇も実際に見ることが出来ます。
チョッと気難しいのかな?僕が育てた時には上手に咲かせられなかったけど、
ダマスクモダンの豊潤な匂い……。
全ての薔薇ファンが薔薇の花に期待するであろう匂い……。
それから薔薇園に入ってスグのガーデンの植栽が素晴らしいです。
薔薇を引き立てるだけではなく、葉の美しさが際立つ宿根草や、
薔薇の花にブルーがないこともあるのでしょうが、
紫陽花のブルーがとてもいいアクセントになって薔薇を引き立てています。
ピーカンで何ですが、撮って来た写真、ご覧くださいね。
改めて思ったのはイングリッシュローズの素晴らしさ。
庭に植えられることで最大限の威力を発揮する類い稀な薔薇のグループです。
薔薇園に入ってスグ、薔薇の歴史を変えた銘花、
「Constance Spry」が何本も植えられています。
タップリと丸く古のオールドローズの面影を残す大輪の花。
丸く大きな明る目の葉はマットで、細かくビッシリと付いた赤い刺が美しいです。
スグ隣に「Constance Spry」の片方の親である、
「Belle Isis」が植えられたコーナーもあります。
「Belle Isis」はガリカの銘花ですが、この美しい小輪のガリカから、
ゆったり優雅な「Constance Spry」が生まれた不思議……。
イングリッシュローズの最新品種群を、
「面白みがない」と評する人もチラホラいますが、
限りなく満点に近いクォリティーの高さをアベレージで出すことの難しさ、
「Constance Spry」が世に出てから、およそ50年間の進化と、
薔薇の世界だけに留まらず、芸術全般に与えた計り知れない影響、
人類の歴史に新たなページを刻んだオースチン氏の功績は称賛に値します。
100年、200年後に薔薇の歴史、世界を振り返った時、
イングリッシュローズがどれほどの影響を僕らに与えたか……。
忘れてはならない素晴らしいイングリッシュローズの数々が、
素晴らしい状態で見られるのもこのコーナーです。
薔薇は人類の歴史とともに歩み、多大な影響を与えてきました。
薔薇の歴史を大きく塗り替えたイングリッシュローズ。
それらの美しい薔薇を作り出したデヴィッド・オースチン氏に、
心の底からの感謝と尊敬の気持ちをこめて……。
08. 06. 2016
Benoit。
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| 2016-08-15 08:00
| Raindrops on Roses