2012年 09月 03日
色彩の洪水……花菜ガーデン。
皆さんには第二の故郷がありますか?
僕は神奈川県のある街で生まれてズゥ〜っとそこで育ちました。
東京に出てきたのは15年くらい前、働き始めてからのこと……。
両親は二人とも長野県の出身でしたが、駆け落ち同然の結婚を機に、
それぞれ故郷を捨てるように都会に出てきたため、
所謂、僕にとっての「田舎」としての長野の印象は希薄です。
そんな僕にも第二の故郷と呼べる街があります……それは平塚市。
死んだ母の一番上のお姉さんが住んでいました。今は伊勢原の方に移って元気に暮らしています。
共働きだった両親の代わりに、夏休みなど長期の休暇は平塚の伯母のところで過ごしました。
夏休みなんか丸々1ヵ月……いくら一番下の妹の子供とはいえ、
嫌な顔もせず、よく面倒を見てくれたものだと感謝の気持ちで一杯です。
自分の3人の子供(娘3人)と何の分け隔てなく、旅行に連れて行ってくれたり、
美味しいものを食べさせてくれたり……。
そんな訳で、平塚は僕にとっては第二の故郷、特別な響きがあります。
今年の「第14回国際バラとガーデニングショウ」でのこと。
今年も「My GARDEN」の安藤編集長のご好意で内覧会を見せて戴きました。
会場には薔薇の関係者が一同に集い華やかな雰囲気です。
同じ薔薇に携わっているとは言え、普段はなかなかお目に掛かる機会もありません。
あちらに懐かしい顔、こちらに久し振りの元気な顔……。
挨拶をしているとアッと言う間に時間が過ぎてしまいます。
開会式の関係者席に、「バラの家」のてんちょと河合伸志さんが並んで座っていました。
「あっ!河合さん、お久し振りです!元気ですか?
今年は平塚の方に寄せて戴きますからね!」
すると、河合さんは、去年の夏の手入れが上手く行かなかったので、
今年はそれ程良くないようなことを仰言るのです。
その場は人でごった返していましたから、挨拶もそこそこにお別れしましたが、
そんな言葉で諦めるような僕ではありません(笑)
行って参りました、平塚の「花菜ガーデン」!「クレマチスの丘」に続いて初の訪問です。
チョッと前のことです、平塚に素敵なガーデンが出来たって聞いたのは。
チョッと意外な気がしました……平塚?平塚に何故?
矢張り、僕にとっての平塚は伯母が住んでいた僕の第二の故郷、
七夕で有名な平塚でしかなかったからです。
フゥ〜ン……近いんですけどね、なかなか行かれませんでした。
でも、河合さんが植栽を担当していると聞いて、俄然、行く気が出ちゃったんですよねぇ。
河合さんのお仕事は「The Treasure Garden Tatebayashi」でお馴染み、
薔薇だけではない宿根草との組み合わせなど、本当に素敵で感服しているんだもの。
急遽、休みになった1日、カメラをカバンに放り込んで行って参りました。
写真、可成り多いですが、どうぞ、手動でスライドショウをしてみてくださいね!(笑)
如何でしたか?これで5月30日の「花菜ガーデン」の様子です。
物凄く暑い日でしたが、園内は大勢の人でごった返していました。
色々な薔薇の仕立て方、そこにクレマチスがふんだんに絡めてあって、
しかも、開花時期がバッチリ合っている……やっぱり河合さんの仕事って凄いなぁ。
去年だったかな?ガーデニングショウで、
「変な色の薔薇があったら僕の薔薇。」
そう仰言っていた記憶がありますが、どうしてどうして、
花菜ガーデンは色彩の洪水、眩いばかりの色で溢れていました。
河合さんが作る薔薇の色の好みは渋い色なんだけれど、
それと植栽はまた別って言うことなんでしょうね。
来年はもう少し早い時期に訪れて、オールドローズの満開を狙ってみます。
写真も一杯撮ったし、そろそろお暇しようとカメラを鞄に仕舞ったその時、
僕は驚愕の光景を目にしてしまったのでした……その驚愕の光景とは!
草々
03.09.2012
Benoit。
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