アバタもエクボ……?

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自分で作った薔薇は愛おしいです。
それが思い通りじゃなく、自分の計算から大きく外れて、
自然の気まぐれ、天の采配で出来たものだとしても……。
ご存知の通り、薔薇の交配は1+1=2ではありません。
3にも4にもなる事もありますし、時には100になる事もあります。
そう、思いもかけない花が咲くことが多いのです。

交配をはじめた最初の頃、僕が夢中になったキッカケの一つは、
そんな自分の力ではどうにもならない意外性、
キャンバスに絵を描くようには行かないもどかしさ、
上手く行かなかったからって消しゴムで消すことが出来ない偶然性。
そんなこんな、思いがけない中の奇跡?ごくごく低い確率ですけど、
小さな種から美しい薔薇が花咲く奇跡が楽しかったのかもしれません。

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今日の写真は僕のオリジナルの薔薇です。
1枚目は散る寸前、今にも花弁が落ちる間際の1枚。
この写真を撮ったスグ後、ハラハラと花弁が散ってしまいました。
他の2枚は8分咲きの初々しさと満開の絢爛たる美しさを誇る瞬間です。
温かいピンクの花は、ティーの匂いに桃の匂いが混ざります。

薔薇の花はその蕾の時から5分咲き、満開の頃と大変に美しいです。
僕がそこにもう一つ求めたいのは、散る間際の美しさです。
真に美しい女優はその最晩年が最も美しいと言われています。
薔薇もそう、盛大に咲き乱れている時は当たり前ですが、
その散り際、朽ち果てる様がその薔薇の真の価値を高めると思うのです。
特に色の薄い薔薇は散り際が汚くなりがちですから……。

「綺麗は穢い、穢いは綺麗……。」

何をもってして「美しい」とするか人それぞれです。
全ての物に美を見出すフレキシブルな感性……大事にしたいものです。

散る間際の美しさ……。
そう言う部分でも、この薔薇を凄く気に入っていますが、
決して世に出る事はありません。たった1つ、最大の欠点があるのです……。
それはね……春の一番花が大きいのです。
普通と言う人もいるかもしれませんし、
「なぁ〜んだそんなこと?」と、思う人がいるかもしれませんが、
僕の中では大き過ぎる……僕の基準から大きく外れます。
秋の花は丁度いいんですけどねぇ……仕方ないですね。
如何に自分の薔薇と言えど、アバタもエクボではないのです(笑)
時に非常に冷静に判断している自分がいます。

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去年、あるパーティーの案内状の写真としても使いましたが、
矢張り、譲れない部分はあります。残念ながらお蔵入りです。


07. 10. 2011


Benoit。


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by souslarose | 2011-10-06 00:00 | Under the Rose

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