2010年 10月 29日
麗しいマドモワゼルに出逢いました。
スッカリ肌寒くなって来ました。皆さんお元気ですか?
僕は仕事の合間にせっせと薔薇の世話をしたりしています。
先日のこと、友人と京成バラ園を歩いて来ました。
その日は秋の「おはようローズガーデン」開催日で、
満開の薔薇を見に、三々五々、各地から友人が大集合(笑)
そんな中、久し振りに素晴らしい薔薇に出逢いました。
今日の写真の薔薇、「バラの家」の木村卓功さんが作出したオリジナルの薔薇です。
ピンクのその薔薇は驚くことにグリーン・アイを持っています。
ピンクと言っても単色ではなく、花弁の裏や先端に濃淡が表れ、
ビッシリ密に花弁が詰まった花に陰影を与えています。
その場にいた友人、マダム達は一目でこの薔薇にノックアウト(笑)
さっきまでは食べた朝食の量が少ないだの腹が減っただの、
あれだったら3人前は食べられる……と、こぼしていたクセに、
美しい薔薇を見た途端に可憐な少女にタイムスリップする早業、
一瞬で乙女に変身する奥義にはビックリ(笑)
数々の美しい薔薇を見慣れているマダム達を唸らせた薔薇……。
しかし、愛らしいその薔薇はまだ名前がないとのことです。
さらに驚くことには、発売すら躊躇しているとか……。
何で?何で?何で!?そんなバカなことありませんよねぇ。
こんなに可愛らしくて優雅で気品があって……。
褒め言葉が幾つあっても足りないこの薔薇。
何と発売を躊躇しているとは!
木村卓功さんことキムタクてんちょに理由を聞いたところ、
「香りがないから……。」……って。
そんな事はありません!決して強香ではないけれど、
清潔で甘い薔薇の匂いがします。この薔薇が持つ表情にピッタリの清々しい匂い。
例えてみれば、社交界にデビューする前の少女のような……。
意中の青年にダンスを申し込まれ、俯き、恥ずかし気に頬を染める少女……。
よく少女から美しい女性に成長する様を「薔薇の蕾が綻ぶよう」って言いますよね。
正にその瞬間が薔薇の花になったかのようです。
久し振りに唯一無二の個性的な令嬢にお目に掛かりました。
何も薔薇の全てに濃厚な匂いがなければならない訳ではありません。
全ての女性が強い香水を身に纏わなくてもいい。
洗いたてのリネンや石鹸の清々しい匂いの令嬢もいるのです。
その薔薇、その薔薇に相応しい匂い……それでいいのだと思います。
美しい薔薇はこの世の中にゴマンとありますが、
僕の持論では、究極の美を持った薔薇は必ずグリーン・アイを持っています。
そう「Mme. Hardy」のように……つまり!
「もう子孫は作りません。私が完成形なの!」
と、言うことだと思うのです。宣言しちゃっています(笑)
さっきまで、「もう置くところがない。」と、こぼしていたマダム達。
舌の根も乾かぬうちに、パッと顔を輝かせ、
「イヤァ〜ン、可愛い!あたし1本!」
「名前は?名前は?わたしも1本!」
だそうです(笑)どんな名前が付くのかな?
この年になるとあまり物事には動じないし感動も薄くなって来ている僕ですが、
勿論、僕も1本お迎えしようと思っています。
世界の巨大ナーサリーが毎年、作り出す素晴らしい薔薇の数々。
だけど、それに勝るとも劣らない日本人が作った日本の薔薇。
日本人ならではの感性と美意識で選抜された薔薇……。
さぁさぁ、キムタクてんちょ!どうします?
人気沸騰は間違いなしですよ!新社屋が建つかもよン!(笑)
バラって最高! by 木村卓功。
29. 10. 2010
Benoit。
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