オールド・ローズを育てる。

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つい先日のこと、最近、薔薇に夢中になりだした友人に質問されました。
友人はイングリッシュ・ローズとフランスの薔薇にゾッコン。
もう薔薇と言う美しくも地獄の泥沼にドップリはまり込み(笑)
アップアップでその泥の水面から鼻の穴しか出ていない状態です(爆)
園芸店に行けば両手に苗を抱え、PCに向かっては、
ポチポチポチポッチッと買い物籠に手当り次第に放り込む次第。
その友人が真剣な顔で……。

 「ブノワ。さん、これから先どんな薔薇を買ったらいいですか?」と。

僕は迷わず「オールド・ローズにしなさい。」と、答えていました。

オールド・ローズ……千年もの長きにわたって人類と共存してきた薔薇。
その最大の魅力は、何時どこの国、どの庭で見ても同じ顔で咲いてくれること……。
そんなに沢山買わなくてもいい、気に入ったオールド・ローズを数種類、
育ててみて欲しいのです。暑さに弱かったり寒さに弱かったり、
気難しくてなかなか花が咲かなかったり……なんらかの理由で絶滅、
この世から姿を消したオールド・ローズは数しれません。
そんな中、現存しているオールド・ローズはどれも素晴らしい美点に溢れ、
是非、育てる価値があると思うのです。

オールド・ローズの中には春に一度しか咲かない薔薇も沢山あります。
だけどそれが何だと言うのでしょう。
そんなに一年中咲いていて欲しい?皆さんチョッと欲張りじゃないかな?(笑)
春にしか咲かなくてもありあまるほどの魅力に溢れるオールド・ローズ。
何れも潔く個性的で生命力に溢れています。

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僕の薔薇の世代……所謂、薔薇歴15年以上の人が薔薇を育て始めた頃、
一般にモダン・ローズと言われる、高芯剣弁に代表されるハイブリッド・ティーが主流でした。
そして房咲のフロリバンダ……今、大人気のイングリッシュ・ローズや
一世を風靡しているフランスの薔薇なんて存在すら知りませんでした。
その内にオールド・ローズが国内の薔薇園から簡単に手に入るようになり、
素晴らしいオールド・ローズを紹介する本が出るようになりました。
また、個人輸入で海外のナーサリーから簡単に苗を買うことが出来るようになり、
そして薔薇の本当の美しさを知るようになった……。
爆発的な人気を博すようになったオールド・ローズ。
そこで初めてイングリッシュ・ローズとの出会い。
オールド・ローズとモダン・ローズの美点を備えたイングリッシュ・ローズが
爆発的に人気になるのは火を見るよりも明かでした。
たった15年くらいの間のことだけれど、
薔薇の世界にもチョッとした歴史があるのです。

ここ数年の内に薔薇を好きになった人……。
オールド・ローズを飛び越してい、きなりイングリッシュ・ローズや
フレンチ・ローズから薔薇に入ってしまったのです。
オールドとモダン、その両方の美点を兼ね備えた今の薔薇たち。
それはある種の完成形だと思います。
この先、薔薇はどこまで進化するのかコワいくらいの完成の美。

でも、この際、是非、オールド・ローズを育てて欲しいのです。
僕は薔薇の基本は矢張りオールド・ローズだと思うから。
現代の完成された薔薇に至るまでの歴史に触れて欲しいと思うのです。

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写真はダメになった「Eclair」の台木から伸びたノイバラと、
ある薔薇園からタグ違いで我家にやって来た「Complicata」……。
最初は平凡に見え詰まらぬ薔薇に思えていましたが、
こうして鉢植えでも壮大な姿を見るにつけ最近ようやく良さが分かって来ました。
シングルのピンク……どこにでもありそうですが、
「Complicata」はどこの庭で見ても「Complicata」です。
1本でも2本でもいいです、オールド・ローズに触れてみて下さい。
きっと何かが変わるハズ、薔薇の真髄が分かるハズです。


※12月16日発売の人気誌「My GARDEN」に、
 僕のお気に入りの薔薇として、8種類のオールド・ローズを掲載して戴きました。
 薔薇を選んだ基準は、薔薇の世界で言われているオールドとモダンを分ける薔薇、 
 「La France」以前の薔薇と言う事にしてみました。
 これもなかなか微妙、随分と乱暴ではあるのですけど……。
 僕は薔薇の専門家ではありません。数値などのデータや栽培法は他の方に譲って、
 それぞれの薔薇にまつわる僕の私感、想い出とともに……。


16. 12. 2009


Benoit。


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by souslarose | 2009-12-16 00:00 | Under the Rose

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